公的機関で働く内向型の主張

飲み会・集団行動は苦手だけど、繊細・敏感で他人の痛みや弱さに共感でき、どんな相手にも信頼される誠実さを持つ内向型・HSP・人見知りな人間が、「国や地域の制度・仕組みを決めるのに、様々な国民・住民の意見が反映され、誰もが利益を享受することができる、優しい(争いのない)社会」を実現するため、公的機関での勤務経験や、「あるべき理想への追求心」・「他人の痛みや弱さに共感できる気持ち」・「常識の枠にとらわれない自由な発想」など内向型の持つ強みを活かして主張します。

社会を悪化させる職務を遂行する義務

今、強引な手法をとってでも自分の利益・価値観を他人や社会に押し付けることが、日本中のあらゆる所で次々と行われています。

国会や地方議会でもこのような傾向が強くなっており、基本的人権の尊重など日本国憲法の三大原理と逆行すると思われる法律などが次々と作られているように感じます。

そのため、執行機関である行政で仕事をする公務員は、「国・都道府県・市町村をよくしたい」という思いがあったとしても、実際は「国・都道府県・市町村を悪くする」ことに加担する存在にならざるを得ない状況になっているのが現状ではないでしょうか。

ただ、公的機関の職員は自分の信念を曲げてまで「国・都道府県・市町村を悪くする」ことに加担する職務を本当に遂行しなければならないのでしょうか。

 

 皆さんご存知のとおり、国家公務員・地方公務員ともに、法令や上司の職務上の命令に従う義務があります。

国家公務員法98条1項 (法令及び上司の命令に従う義務並びに争議行為等の禁止)
第98条 職員は、その職務を遂行するについて、法令に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない。
地方公務員法32条 (法令等及び上司の職務上の命令に従う義務)
32条 職員は、その職務を遂行するに当つて、法令、条例、地方公共団体の規則及び地方公共団体の機関の定める規程に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない。

ただし通説等によると、上司の職務命令に重大かつ明白な瑕疵があり、無効となる場合はそれに従う必要はない(職務命令に重大かつ明白な瑕疵があり、無効となる場合を除き、自らの判断で上司の職務命令を拒否できない)ということです。

そして、日本国憲法は次のように規定しています。

日本国憲法
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

第97条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。

第98条 この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
2 日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。

第99条 天皇又は摂政及び国務大臣国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

ということは、基本的人権を侵したり、国際紛争を解決する手段として戦争や武力による威嚇又は武力の行使をしたり、憲法を尊重し擁護する義務に反したりする法令や国務に関する行為は無効です。

つまり、公務員にはこのような法令や命令を遂行する義務がなく、むしろ遂行してはいけない義務があるという結論が導かれるでしょう。

とはいえ、実際は立場上遂行せざるを得ないというのが辛いところだと思いますが・・・。