公的機関で働く内向型HSPの主張

飲み会・集団行動は苦手だけど、繊細・敏感で他人の痛みや弱さに共感でき、どんな相手にも信頼される誠実さを持つ内向型・HSP・人見知りな人間が、「国や地域の制度・仕組みを決めるのに、様々な国民・住民の意見が反映され、誰もが利益を享受することができる、優しい(争いのない)社会」を実現するため、団体・連合会・官公庁・独立行政法人などでの勤務経験や、「あるべき理想への追求心」・「他人の痛みや弱さに共感できる気持ち」・「常識の枠にとらわれない自由な発想」など内向型の持つ強みを活かして主張します。

内向的で繊細な人が公的機関で働くと・・・

とある適職診断で、「繊細な思いやりタイプ」に向いている分野の第2位に「公務員・政治・法律系」が選ばれており、

そこには

誰かの役に立てることに喜びを感じられるなら、公務員や法律系の学校で公的なお仕事を目指してみては???

と書かれています。

公務員は文字どおりで、非営利団体で働くことは多くの場合政治に関わることになりますから、当ブログでいう「公的機関で働く」ことは「公務員・政治・法律系」分野に進むことを表します。

安定ではなく、相手を傷ついたり自分が傷つけられたりしないよう、この社会で暮らすたくさんの人々のために働きたいと思って、公的機関で働くことを選ぶ人・選んだ人は、私を含め内向的な人・繊細な人には多いのではないでしょうか。

しかし、実際に公的機関で働くと、その思いとは全く違う立場に立たされることが結構あります(私の経験上、こちらの方が断然多いのですが・・・)。

内向的で繊細な公務員・団体職員に待ち受ける困難

住民等からの苦情 

いわゆる下っ端の段階では、これが一番多いのでは?

電話でも窓口業務でも、クレームや自分勝手な要求を何度も受けました。強面の人に真正面で怒鳴られ、その場にいた別のお客様からの通報で警察が来たこともあります。

自分勝手な要求は、一般の人(窓口に初めて来た人)からもありましたが、業者の人からも多かったですね。本来は認められないことを他のところで便宜を図ってくれただけなのに、その便宜を当然のサービスとして要求してくるわけです。

自分の要求・請求が認められないことを理由に窓口や電話で職員を怒鳴りつける人と何人も何回も対応する羽目になると、繊細で優しい性格の人は特に気が滅入ってしまいます。

業務外に行う「業務」

内向型の人は他人と一緒にいるとエネルギーを消耗します。海外だと個室での勤務が一般的なところもあると聞いたことがありますが、日本の行政組織の場合は大部屋主義がとられているため、勤務中は大勢の人が一緒にいる中で過ごすため、その間はエネルギーを出し続けることになります。

その上、業務終了後に勉強会や飲み会が行われる場合があり、毎回出る必要はなくてもたまには出席しなければならず、外向型とは逆にエネルギーを根こそぎ吸い取られてしまうわけです。(その会が自分に興味がある分野・内容であればまだマシなのですが、多くの場合そうではない?)

また、業務開始前にも早めに出勤して、部屋の清掃とか新聞の切り抜きとかを皆でやることもあるでしょう。(これを無給でやるのが当たり前と思う人が多いように見えるのですが、私には信じられません。)

内向型は意義を見出せないとやる気が出ないようなのですが、私はこのような業務外の「業務」に意義があると思ったことがないため、最悪です。

議員や会員からの圧力

住民等からの苦情を無下に扱うわけにはいきませんが、彼らよりももっと扱いに困るのが、役所の場合は議員、団体の場合は会員からの要求や圧力ではないでしょうか。

彼らから要求があった場合は短期間にたくさんのことをしなければならないことが多いため、パニックになってしまいます。

政治家や利益団体で活動する人は自分たちの要求を実現させることが活動の中心ですから、「繊細」「優しい」「内向的」とは逆である方がかなり多いように見受けられます(もちろんそうでない方もいらっしゃいます)。

この方々とは圧力がなくなった後も仕事上お付き合いしなければならないため、その場は何とか乗り切ったと思っても、同じようなことが繰り返し起こることが容易に予想されますし、関係が悪化して仕事に支障が出ることもあり得ます。

それでも公的機関には内向型の職員が必要

戦後復興からバブル崩壊まで右肩上がりの日本社会を支えた制度は機能不全になっています。これに代わる制度・仕組みを作ることができるのは、思いやりのあり優しい内向的で繊細な人達です。任意団体やNPOや社会企業により外から変えていくだけでなく、既存の公的機関の中にいるからこそできる役割もあるはずです。

ここではマイナスのことばかり書いてきましたが、公的機関で働く内向型には中から社会を変革する役割があるという思いを持ち続けてほしいと思いますし、私自身も持ち続けたいと思います。