2017年1月2日・3日に行われた第93回箱根駅伝は、青山学院大学が3連覇を達成しました。
青山学院大学の陸上部は、箱根駅伝初優勝後に体育会系とは違った雰囲気で指導がされていることがいろいろなメディアで紹介されていましたが、現在も「体育会らしからぬ」指導法は続けられているようです。
一方、日本社会では体育会系のやり方が好まれる傾向にあります。バブルが崩壊して不況に陥り終身雇用が過去のものとなった現在でもこれは変わっていません。
人によって望ましいと思うものが違うにもかかわらず、集団の目標・結果のため、悪い言葉を使えば強迫・洗脳をする(又はお金で釣る)ことで、かつての日本社会では人々を動かしてきました。これに当てはまりやすいのが体育会系なのではないでしょうか。
しかし、強迫や洗脳によって無理矢理人を動かそうとしても、現代社会は動かされる側が得することはなく、うまくいかないのは間違いありません。
実際、仕事をすぐ辞めるということや体罰の発覚をはじめ、近年の社会問題とされている(?)ことには、強迫や洗脳などを日本人が受けにくくなったからと考えられます。
それでも続けられている体育会系至上主義から、何としてでも変革・脱却をしていかなければいけないと、今回の箱根駅伝を見て改めて思った次第です。